2008年1月14日月曜日

OLPC XO (2) OLPCとは

 OLPC(One Laptop Per Child)とは、「教育に適した」コンピュータを「安価に」提供することによって、世界の子ども、特に、発展途上国の子どもが、適切な教育を受けることができるようにするプロジェクトです。
 「教育に適した」というのは、市販のWindowsやMacintoshなどのコンピュータでなく、Linuxをベースに、子ども向けに設計した独自のコンピュータになっています。操作は、Sugarと呼ばれる独特の操作体系(Graphical User Interface)になっています。また、教育用ソフト、特に、創造性やコミュニケーション能力を高めるためのソフトを多く含んでいます。例えば、お絵描きソフト(Paint)、楽器演奏ソフト(TamTam)、マルチメディア作成ソフト(eToys)、簡易プログラム環境(Pippy)などを含んでいます。
 「安価」というのは、1台100米ドルを目標にしています(当初は100ドルコンピュータと呼ばれていました)。2007年時点では、まだ量産効果が出ておらず、200ドル弱です。量産されるに従って、少しずつ価格が安くなっていくことが期待されます。ちなみに、100ドルというのは、1冊2ドルの教科書を1年10冊、5年間購入すると100ドルになるので、その程度の値段のコンピュータを作ろうということから設定されているとのことです。単に、安いというだけでなく、教科書や鉛筆、消しゴム代わりになることも想定しています。
 このプロジェクトは2005年にアメリカでスタートし、最初のコンピュータ(XOと呼ばれています)が2007年末にウルグアイの学校に配布されました。

(注)冒頭で、「OLPC」を「プロジェクト」としましたが、OLPCプロジェクトを推進する「OLPC財団」を指す場合もあります。また、OLPCが開発したラップトップコンピュータ「XO」を指す場合もあります。

OLPCプロジェクトのホームページ
英語:http://www.laptop.org/en/index.shtml
日本語:http://www.laptop.org/index.jp.html(左のメニューの上のマウスカーソルを持っていくと日本語が表示されます)
エスペラント語:http://www.laptop.org/eo/index.shtml
その他の言語:http://www.laptop.org/en/languages.shtml

2008年1月8日火曜日

OLPC XO (1) 入手

OLPC(One Laptop per Child)のXOを入手した。eBayのオークションで落札し、個人輸入したもの。
オークションにかけられたXOは、もともとは、Give One Get Oneプログラムのものと思われる。Give One Get Oneプログラムとは、1台約200ドルのXOを1台寄付すると1台買える、つまり、約400ドルで1台手に入るというプログラム。2007年11月12日から12月31日までの約2か月間実施されたが、米国とカナダ在住者限定で行われたため、日本からは直接参加できなかった。
ちなみに、私の場合、400ドルで落札、日本への送料は60ドルだった。支払いはPayPalで行った。落札から10日くらいで手元に届いた。